クロズリー・デ・リラ ~パパのいた場所~ (1/2)

こんばんは。

前回の「おすすめ文学」ではフランスの作家モーパッサンを取り上げましたが、今回は僕自身が数年前に訪れたフランスについて、ちょっとした思い出話にお付き合いいただけたらと思います。

20代後半からずっと追い続けていた、作家になるという僕の夢。

そのスタート地点にようやく辿り着いた年――初めての自分の本を出版することができた、今から3年前の2012年のことです。かねてから、自分の処女作が世に出た暁には、どうしても行きたいと思っていた場所がありました。

クロズリー・デ・リラ

それがこちら。パリ南部、芸術の中心地モンパルナスの大通り沿いにあるカフェ、「クロズリー・デ・リラ(La Closerie des Lilas)」です。

モンパルナスは、僕の大好きな作家アーネスト・ヘミングウェイゆかりの地です。作家として身を立てる決意を固めた若き日のヘミングウェイはこの街にアパートを借り、「クロズリー・デ・リラ」で執筆に励んだのです。

店は手入れの行き届いた植え込みに囲まれていて、通りからはその外観を見ることがほとんどできません。パリのあちこちで目にする典型的なオープン・カフェとは趣が異なり、昼間の喧騒のなかでも清閑な雰囲気が漂っていました。

リュクサンブール公園

開店時間の1時間前にモンパルナスに着いてしまったので、カフェからほど近くのリュクサンブール公園まで歩き、噴水を眺めていました。内心そわそわしながら、腕時計を何度も覗いていた記憶があります。

カフェに入ったらお店の人に言おうと準備していた、「ヘミングウェイの座っていた席に案内してください。」という意味(のつもり)のフランス語を心の中で繰り返し練習しながら――

いざ、「クロズリー」へ……(次回に続く)

 

新潟で味わう本格メキシカン

うう~、寒さむっ! 確かこの辺りに、おいしいメキシコ料理屋さんがあったはず……

 

メキシコりょうり

(一生懸命マップでお店を探している白と、常にカメラ目線の黒)

 

ということで、僕も度々お世話になっている新潟のメキシコ料理のお店、エル ミラソル(El Mirasol)さんにやってきました。

新潟駅南口から、けやき通りを少しお散歩して小路に入ると、やがてあったかな雰囲気のお店が迎えてくれます。僕よりちょっとだけ年上の仲良しご夫婦が経営されているお店です。数年前にふらりと訪れて以来、大好きになりました。

 

手作りトルティージャメキシコ料理の基本、トルティージャも生地から手作りで、焼きたてを食べさせてくれます。

僕も家で市販の冷凍トルティージャをチンして食べたりしますが、やっぱり味も香りもぜんぜん違います。(今回特別に、ご主人のご好意により撮影させていただきました。)

 

焼きたてのトルティージャで作ってくれたタコス、いただきます。

 

ビーフタコス

定番のメニュー、コンビネーションプレート(ビーフタコス)です↑真ん中はメキシカンライス、左はインゲン豆のペーストです。

異国情緒の彩りの中にも、味はやさしく、どこか懐かしい感じです。左上の赤と緑の2種類のサルサを駆使して、色んな味わいを楽しめます。

食後にチョコラテ・カリエンテ(ホット・チョコレート)はいかがでしょうか?

ホットチョコレート

カカオとシナモンの奏でる大人の甘さに、アーモンドの香ばしさがマッチします。

さて、今日はバレンタイン・デーでしたね。本日めでたく誕生したカップルの皆さん、おめでとうございます。バレンタイン・デーはもうすぐ終わってしまいますが、次のデートには、仲良しご夫婦のお店で温かいチョコラテを囲んで、もう一度ゆっくりと、二人だけのバレンタインをお祝いしてみては?

僕は今度ゆっくりテキーラでも呑みに行きます。

それでは。