「ビアズリーと日本」を見てきました。

企画展「ビアズリーと日本」が、新潟県立万代島美術館で開催されています。4月29日から始まったばかりですが、連休中なのでさっそく行ってみました。

ビアズリーと日本(新潟県立万代島美術館)

 

イギリスの挿絵画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley, 1872-98)といえば、やはり有名なのはサロメの挿絵ですよね(というか僕はこれしか知りませんでした)。

サロメ (岩波文庫)
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むかし、この岩波文庫の『サロメ』(オスカー・ワイルド著)を初めて手にとった時、この白黒の神秘的な挿絵は何じゃ、と衝撃を受けたものです。切り抜いて額に飾ろうかと思ったくらい。

ビアズリーの他にも、水島爾保布(谷崎潤一郎の『人魚の嘆き』の挿絵、これも良かったです)や蕗谷虹児の作品もありました。

新潟での開催は2016年6月26日まで(追:でした)。

それでは。

 

僕にもツナガりました。

2016年初になりますが、新潟市美術館へ行ってきました。

今回は、企画展の「アナタにツナガル展 (2. 13~4. 10)」と、コレクション展の「悪い絵?展 (1. 22~4. 3)」を見てきました。

企画展では、「パン人間」のパフォーマンスで知られる折元立身さんの作品が印象的でした。特に、実のお母様を介護する日常のシーンをそのままアートの素材にするところには、衝撃を受けました。

映像作品に見入りながら、僕自身、将来自分の親をこんなふうな気持ちで介護できたら楽しいだろうな、などと思い、心がじんわりと温かくなりました。

その後続けて見たコレクション展「悪い絵?展」では、自分が最近見たり聞いたりして興味をもっていた作家の作品が思いのほか多くあって、うれしい驚きでした。

例えば、パウル・クレーのモザイク画。これは最近読んだ川端康成『古都』にその名が出てきましたし、また新潟市出身の洋画家・安宅安五郎によるルドンの「花」の模写は、これまで画集で何度も見ていて、今回ようやく実物を見ることができました。

まさに自分の想い・記憶に「ツナガル」ことのできた、すてきな展覧会でした。お近くの方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

企画展、コレクション展の日程はそれぞれ異なりますので、新潟市美術館のホームページで展示スケジュールを確認してみてくださいね。

それでは。