Pool Engrish「To Old Soul」 ~古き良き魂へのエレジー~

友人のミュージシャンPool Engrishさんが、新曲「To Old Soul」をリリースしました。6月8日よりAmazon等で配信開始されています。

今回は正統派ロックです。前作の「humid」ではボサノバ調のミステリアスな雰囲気が前面に出ていましたが、今作はシンプルで力強いギターリフと、メッセージ性のあるリリックのミドルナンバーです。

オトノハコ(地元新潟の音楽スタジオ)の社長さんに、「このギターソロ、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)みたいだな!」と言われたそうです。Pool Engrish十八番のギターソロは健在でした。

タイトルからも窺えるように、今作は彼の古典・王道的なロックへのオマージュといえるわけですが、近年著名なミュージシャンが頻繁に亡くなっていること、とりわけ世界的ロックバンドAC/DCのメンバー(マルコム・ヤング)が2017年に亡くなったことへの哀悼の意が、この「To Old Soul」という曲を生み出すきっかけになったのだそうです。

今回この紹介文を書くにあたって、AC/DCの代表曲の一つ「Highway to Hell」を聴いてみたのですが、なるほど今回のPool Engrishさんの作品は、この曲(少なくともこの曲からにじみ出ているロックの哲学)に対する真摯なトリビュートソングなのだなと感じました。2曲を聴き比べてみるのもおもしろいと思いますよ。

音楽と文学、ジャンルは違えど古典を愛し今を生きる者として、彼とはこれからも切磋琢磨していくことでしょう。Pool Engrish「To Old Soul」、是非とも聴いてみてください!

 

Pool Engrish「humid」

友人でミュージシャンのPool Engrishさんが、今年2017年も新曲を発表しました。YouTubeにアップされていますのでご紹介します。

↑タイトルは「humid」

今の時期ならではのワードですが、曲調はむしろドライな雰囲気です。ボサノバ風のギターサウンドが効いています。

ご本人を知っている僕からすると、アンチテーゼを打ち出したような本作品にこそ、彼の知的な(そしてちょっぴりシニカルな)魅力が一段と感じられました。

まず、イントロを聞いた瞬間からインパクトがあります。ご本人も「ここ何年か聴いている、ジャズやフュージョンといった音楽の影響がうまく出せた」と手応えを感じているようです。

音楽も小説もそうですけど、冒頭で強烈なイメージをかきたてる作品は記憶に残りますよね。たとえば川端康成の「眠れる美女」の冒頭一文目、「眠っている女の子の口に指を入れようとなさったり……」とか。

小説の話はさておき、今回の曲では、楽器にも新しい要素を取り入れたようです。その一つがビブラフォンという楽器で、この音をシンセサイザーを使って出しています。調べてみると、ビブラ(vibra)だけに余韻が長く響くのが特徴の、鉄琴の一種? らしいです。勉強不足ですみません(;’∀’)

彼の十八番であるギターソロについても、「今回使った演奏データは、当初はボツとなるテイクだったもので、まったく違ったロック的なソロを用意していたものの、珍しく他人の意見を聞き入れ(笑)、このテイクを採用した」そうで、その辺もポイントに是非とも聴いてみてください。

なお、すでにAmazonやiTunes等で配信中のPool Engrishの1stアルバム「Sometimes I Find Some Notes Inside of My Heart.」も、よろしければ是非ともチェックしてみてください。

それでは。