映画版『田園交響楽』もおすすめです。

前回ご紹介したアンドレ・ジッドの小説『田園交響楽 (La Symphonie Pastorale)』は、1946年にジャン・ドラノワ監督により映画化されています。ちょうどいい機会なので見てみました。

雪に覆われた山村の風景は、原作で読んだイメージとぴったりでした。モノクロ映像で見る雪景色って、何だか不思議ですね。あんまり冷たさを感じさせなくて。

主要登場人物(牧師とその妻、息子ジャック、ジャックのフィアンセ、そして盲目の少女ジェルトリュード)の男女の五角関係が生みだす悶々とした心理描写は、原作よりもずっと生々しく描かれていました。

(そういえばジャックのフィアンセって、原作にも出てきましたっけ? すみません忘れました)

原作ではわりと駆け足で展開するクライマックスの場面などは、映画の方がより詳しく、また劇的に描かれていて、これはこれで味わい深かったです。

他の作品でもそうなのかもしれませんが、やっぱり原作→映画の順で見るのがいいと思います。よかったら見てみてくださいね。

クラシック映画は一時期、寝る間を惜しんで毎晩のように見ていたこともあったのですが、これを機にマイブームが再燃しそうです。これから『黒いオルフェ』を見ようと思いますので、今日はこれにて失礼します。

 

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