英検を受けてきました。

新型コロナウイルスの影響で延期になっていたのですが、先週末、英検の一次試験を受けてきました。会場の感染対策は徹底されていて、安心して受験できました。ちなみに受験級は1級です。朝が弱いので午後開始の級で助かった(笑)。

副業で英語関係の仕事をしているので、昔取った準1級だけではクライアントに示しがつかぬと自分なりに責任を感じ、ここ半年ほど1級の勉強を続けていました。もちろん本業の執筆活動も少しずつ進めています。が、片手間にやるほど1級の勉強は簡単ではなかったです。今の僕では五分五分という感じですね。

そんな危うい状況でパスできたかどうか悩んでも仕方がないので、今は仕事の方に頭を切り替えています。ただ、英語には日々何らかの形で触れていないと落ち着かないので、昨日はちょっと頭安めにこんな本を読み返しました。

 


Big Fat Cat and The Mustard Pie (BFC BOOKS)

 

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」という英語学習書があるのですが、そのストーリー版のシリーズ1作目です。脱サラして夢だったパイ職人になった若者と、太っちょ猫のでこぼこコンビが繰り広げるハートウォーミングな物語。猫好きでフリーランスの僕は理屈抜きで大好きです。

この本、英語学習の入門書としておすすめで、教科書や一般的な参考書で目にするお決まりの堅苦しい文法用語を敢えて使わず、平易な日常表現だけで英文の基礎を解説してくれています。言語そのもののエッセンシャルな感覚を再確認する意味でも、何度読んでも楽しめます。

こういう本を読むと、英検1級のマニアックな単語や長文ばかり読んでいてガチガチになっていた頭が少しほぐれた感じがして、英語の素朴な楽しさを思い出すことができます。そして何より、僕にとっては「物語」の素晴らしさも。

今日から二次試験の準備も始めておこうと思います。今回ダメでもいずれはまた受けるのだから(何度でも)。

それでは。

 

 

 

アマビエと人魚

皆さんお変わりありませんか。

辛い日々を過ごされている方々もいらっしゃると思います。僕もどうにか日々を過ごしている状況です。

さて、いつも食糧を買いに行くスーパーでは最近、アマビエをモチーフにしたお菓子をよく見かけます。

アマビエお菓子

地元新潟のお菓子屋さんの練り切りです。

アマビエの髪がなびいているところに意匠を感じます。換気が大事というメッセージが込められている?

アマビエではない

おいおい、私はアマビエじゃない(撮影 by 息子)。ふわふわの白い手がぼわっと映り込んどるぞ……あ、このお饅頭もアマビエですね。こちらは青森のお菓子屋さんので、りんごの餡が入っていて美味しかったです。

今や皆の知るところとなった古の妖怪アマビエ。見た目は人魚みたいですが、起源は何なのでしょうね。疫病などの予言をするらしいのですが、新潟の童話作家小川未明の作品にも、少しだけ似たような人魚の物語があります。

 


小川未明集 幽霊船―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)

 

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、「赤い蝋燭と人魚」というお話です。こちらの作品集などに収録されていますので、興味のある方はどうぞ。以下、あらすじを少々。

暗く寂しい北の海に住む身重の人魚が、せめて自分の子どもには明るい世界で生きて欲しいと願い、陸に密かに上がって子を産み落としました。赤ん坊は海辺の町に住む蝋燭売りの老夫婦に拾われ、美しい人魚の娘に成長します。

老夫婦の蝋燭作りを手伝って、娘は白い蝋燭に赤い絵の具できれいな貝や魚の絵を描いてみせました。その蝋燭はたちまち評判になり、町の海神を祭ったお宮に蝋燭をお供えすれば、海難事故に遭わないと信じられるようになりました。

お宮と蝋燭の霊験は広く知れ渡りました。しかし、その蝋燭をひとり懸命に作っている人魚の娘の血のにじむような努力をねぎらう者は、誰もありません。娘を大切に育ててきた老夫婦でさえ、最後は彼女を金で売り渡してしまうのです。

目先の欲に溺れ、思いやりと感謝の気持ちを失った人々の辿った物語の結末から、今の時代にも通じる大切なメッセージを読み取れるような気がします。

この苦しい状況がすっかりおさまった暁には、人は何を思うのでしょうね。今日も誰かの安全のために戦っているすべての人たちに、心から、ありがとうございます。

それでは。