川村清雄展を見てきました。本日(12月20日)が最終日。どうしていつもぎりぎりにしか来れないのだろう。
川村清雄(1852-1934)は江戸の生まれで、祖父は初代新潟奉行の川村修就です。清雄は明治の最初期にアメリカに渡り、その後フランス、イタリアで絵を学んだ近代日本洋画の草分けの一人です。
清雄の描く絵は、洋画とも日本画ともつかないミステリアスな作風のものが多いです。
水の都ヴェネチアの風景、滝や波など、水の描写が特に印象的で、水墨画みたいな雰囲気もあるんですけど、何というか、やっぱり「油絵」なんですよね。どんよりとした曇り空なんか、妙に新潟の天候を思い起こさせるのもおもしろかったです。
じっくり見てると、すぐに日が暮れます。表の看板だけ見て帰ったわけではないですよ(笑)。いいとこだな、って帰り際にしみじみ思いながら。
今年のうちにあと一回、おすすめ文学書きます。クリスマスにちょうどよさそうな子供向けの古典をご紹介しますので、近いうちにまたお目にかかります。
それでは。