本日6月30日、新潟日報の読書欄「にいがたの一冊」にて、拙著『水色の思い出』の書評を掲載していただきました。
書評を書いてくださったのは、作家の上野歩さんです。7年前の第1短編集『felicidad フェリシダ』の時もお世話になりまして、今回も是非ともとお願いしたところ、ご快諾いただきました。
収録作品の1つ「静かで、とても幸福な一家」にスポットを当て、作者である僕自身も考えつかなかった視点からの解説をいただき、感激しました。
自分以外の力によって作品に深みが増し、作品そのものを成長させてもらったような、そんな気さえしました。ぜひ、読んでみてください。
上野先生、新潟日報の皆さま、そして支えてくれるすべての方々に、心から御礼を申し上げます。
『水色の思い出』
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先生こんにちは、文字認証がうまくいかなったようなのでもう一度
書きます、先生の「水色の思い出」の書評を、上野歩先生がされて
「静かで、とても幸福な一家」にスポットを当てていらっしゃいま
したが、私もこの作品について、以前とは違う観点から、感想を書
かせてください、この作品で私が感じたのは、少年の胸につっかえ
てけしてとれない不安で、それは大人になってもけしてとれない不
安と言う物でした、小説では、両親とも少年の考えに理解をし、経
済的にも問題のない環境設定でしたが、これが、両親共に理解がな
く、経済的にも苦しく、少年も働かざるをえなく、つらい生活をし
ていても、やはりこの胸につっかえてけして取れない不安と言う物
が存在していくと言う事は変わりがないと思いました。
この本のタイトル「水色の思い出」についての私の解釈は、この本
のすべて作品に共通する「儚さの持つ美しさ」だと思いました、一
見強そうに見えても、内心には、必ず弱さや不安があり、それ自身
にやはり、美しさと、ある種の不変的な力のような物があるのだと
思いました、青ではないそれより儚い色の水色、しかしそれは、色
として確立され、またそれなりの不変的な強さも持っている物だと
思いました、生意気な事を書いて申し訳ありませんが、一読者の感
想です。
それと元九州大学院生に関する記事を私もネットで見ましたが、憲
法を研究していたけど、研究室をでなくてはならなくなってしまい、
絶望してしまったのだなと思いました、先生のおっしゃる通り大学
の研究費や講師等の給与関連は、改善すべきですね、今の日本では、他の仕事でもこう言う不条理な事が多々あります、ほとんどの零細
企業は、慢性的なワーキングプアでそれがしかたないと思っていま
したが、やはり国が政策改善を真剣に考えないといけないと思います。
季節がら体調を崩しやすい時期ですが御体に気をつけてください、
ま、またバーボンでもちびりとやって、心も休めてください。
コンナムルさん、ありがとうございます。
上野先生に続きもう一つの名書評、身に余る光栄です。これだけ思いの詰まったレスポンスをいただくと、どう反応していいか正直分からなくなります(笑)。7年ぶりに本を出しても、もう次の作品を一刻も早く完成させたくて、同時に生活のための生活も続いてゆくわけで、なかなか落ち着かないものですね。でも、そんな中で見守ってくださる方々がいるというのが、僕にとっての何よりの生きるうえでの「保障」になっています。
日付が変わってしまいましたが、今日も一日くたびれました。短いお返事で申し訳ありませんが、バーボンが僕を呼んでいるようなので(笑)今夜はこれにて失礼いたします。またコメントいただけるように、次のおすすめ文学も出来るだけ早くアップします。どうもありがとうございました。